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初めて場所は誰でも緊張する
初めての場所って誰でも緊張しますよね?
なぜかって「何が起こるかわからない」からです。何が起こるか予想がつけば、心の準備もできますし、対策もたてられます。でも初めての場所はそうはいきません。
自閉症傾向のある子は、予想がつかないと私たちよりもストレスを感じます。そのため初めての場所に行く時は、あらかじめどういう場所なのか説明したりすることが大切です。
前日に写真を見せるとだいぶ違う
前日など事前に初めて行く場所の写真を見せておくとイメージがつけやすく、予想がたてられます。
最近ではインターネットに写真がいっぱいあるので検索して利用してみてください。写真を見せながら「こういうところに行くんだよ」と話すと前もってイメージができるので予想が立てやすくなります。旅行などでいくつか行く場所がある場合は、スケジュール表のように順番に並べて説明すると、1日のスケジュールにも予想がつけられるようになります。
2回目ならだいぶ違う
以前にいった場所で大泣きしてしまった場所も2回目に行くとだいぶ違うということはよくあります。これは一度行った時に、どんな場所かイメージできているからです。その場所自体に嫌な思い出がある場合は、大泣きを繰り返す場合もあります。
私が支援していたお子さんで、初めていった動物園や遊園地に遊びに行った時に大泣きした経験がある子はたくさんいますが、「2回目はだいぶマシだった」だったり、「全然楽しめた」という声をよく聞きます。
過敏対策
自閉症傾向のあるお子さんの場合、感覚過敏が原因で落ち着かない場合があります。
共通の対策
それぞれの対策について紹介しますが、まずは人混みを避けることをおすすめします。自閉症の傾向がなくても人混みは、苦手な人が多いと思います。特に観光地や人気のデパートなど人の集まる場所に行く時には、人混みを避けといいです。
Googleで行き先を調べると「今混んでるか?」「いつ混んでいるか?」が分かりますよ
視覚過敏
視覚過敏があるお子さんの場合は、強すぎる「光」がストレスだったり、多彩な「色」がストレスだったりします。サングラスやつばの長い帽子などで、目に入る視覚情報を少なくすると困り事も少なくなります。
聴覚過敏
聴覚過敏があるお子さんの場合は、突発的にでる大きい音はできるだけさけるといいです。他にはイヤーマフや耳栓をつけると落ち着いて行動ができる場合があります。
子ども用のイヤーマフは、私の職場使用しているものがネットで売られているのでよかったら試してみてください。
まとめ
最後にまとめです。
それでは、以上になります。
この記事がきっかけで、子どもたちがいろんな場所に行けるようになることを願っています。
参考文献
- 松田惠子(2019) 自閉スペクトラム症児者における感覚過敏・鈍麻の実態(2)
- 稲福繁(2013) 自閉症スペクトラム障害における聴覚過敏
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