同年代の子と会う時に
「うちの子、遅れているかも?」
と思ったことはありませんか??
このように思う時は、たいてい次の3つのどれかかと思います。
- 運動面の遅れ(ハイハイ、歩く、走るなど)
- 認知能力の遅れ(数字、曜日、時間など)
- 言葉の遅れ(単語が出ない、発音が悪いなど)
今回の記事では、
この中でも『言葉の遅れ』を心配されている方に読んでもらいたいです。
この記事によって、心配が少しでも軽減されることを願っています。
言葉の発達段階
まずは、言葉の発達段階を知り、
今お子さんがどの段階にいるのかを理解しましょう。
- 喃語(0歳~1歳)
- 一語文(1歳~1歳半)
- 二語文(1歳半~2歳)
- 三語文(2歳~2歳半)
- 模倣(2歳半~3歳)
- 複文(3歳~4歳)
- コミュニケーション(4歳~5歳)
- 物語(5歳~6歳)
発達段階が理解できると、
「次はこのステージだから、こうやって子どもに接しよう」
と作戦を練ることができます。
今回は言葉の発達が気になる方を対象としていますので、
三語文までをとりあげます。
おそらく三語文までできるようになると、
言葉の発達は気にならなくなるかと思います。
喃語(なんご)
発現時期:0~1歳
言葉にならない声のことです。
この時期は、発声の練習をしています。
一語文(いちごぶん)
発現時期:1~1歳6ヶ月
この時期になると意味のある「単語」を話すようになります。
「ママ」、「パパ」、「ねんね(寝ること)」などがそれにあたります。
1歳6ヶ月で意味のある単語が3語くらい出ていると
平均的な発達の範囲内かと思います。
余談ですが、うちの息子だと「痛い」を保育園で覚えてきたようです。
「痛い」と言えば、大人たちが注目してくれることを知っているようです。
「痛い」の意味がまだ完璧には理解していないですが、
自分が放つ言葉によって、周りが反応することを感じて
日本語を覚えているのだなぁと感心させられました。
(親ばかかな)
子どもが言葉を発した時にしっかりと反応することも大切なのだと思います。
二語文(にごぶん)
発現時期:1歳6ヶ月~2歳
「これ、ちょうだい」、「くっく(靴)、はく」など
2つの単語を使って意思を伝えようとする段階です。
保育園で多いのはママがお迎えに来た時に
「ママ、来た」と先生に教えてくれます。
なんともかわいらしいですね。
早い子だと、このころからイヤイヤ期(魔の2歳児)がやってきます。
自我が芽生え、大人の言われるがままには行動しなくなります。
成長には大切な時期です。
丁寧に応答してあげましょう。
「しつけ」として、
あれこれ大人の都合を押し付けるのはおすすめしません。
終わりはありますので、心配しないでください。
三語文(さんごぶん)
発現時期:2歳~2歳6ヶ月
3つの単語を使って、話せるようになります。
例えば、次のようなものです。
「まま、これ、とって」(ママ、これをとって)
片言の外国人のようですね。笑
大人が聞こうとする意志があれば、
初対面でも大抵のことは意味が分かるようになります。
また「なんで?」と質問することが増える時期です。
正直、面倒くさいと思いがちですが、
グッとこらえて丁寧に応答してあげましょう。
好奇心を育てることにつながります。
この頃になるとお話が楽しくてたくさん話すようになります。
するとみるみる上手になっていきます。
言葉の発達を促す方法
ここでは、三語文まで出ない子を対象に
言葉の発達を促す方法をご紹介します。
言葉を添える
まずは日常生活の中で、「言葉を添える」という方法です。
言葉を添えることで、その時の状況で使う言葉を学ぶことができます。
また、言葉自体に興味を持つことを促すことができます。
次の2種類の言葉の添え方を覚えておくと便利です。
- 擬音を添える
- 感情を添える
特に私のように話すことが苦手などっちかと言うと無口な方は、
この2つを押さえておくと子どもに対する言葉がけが変わってきます。
擬音を添える
例えば、車のおもちゃで遊ぶときに
「ブー、ブー」と擬音を添えてみる。
「ブー、ブー」には、意味はそれほどありませんが、
音に興味を持ったり、
発声に興味を持つことを促すことができます。
また、「どうやら車のおもちゃの時は『ブー、ブー』と言う」
というように
この状況で使う言葉と学ぶことができます。
感情を添える
例えば、ころんで泣いてしまっている時に、
「痛かったね〜。」と声かけをしてみる。
他には、お散歩に出かけた時に、
「いい天気だね。気持ちいいね。」
や
「お花が咲いているよ。きれいだね。」
など
出来事と感情をセット伝えてもいいと思います。
すると
「いい天気」→「気持ちいい」
「お花」→「きれい」
のように事柄と感情が結びつきます。
絵本の読み聞かせ
言葉の発達を促す王道を言ってもいいと思います。
絵本の読み聞かせはとてもいいことばかりなので
ぜひとも取り入れて下さい。
まだ1語文や2語文が出ない方には、
「だるまさん」シリーズがおすすめです。
子どもが飽きない工夫がされていて、
発音の練習もできます。
最初は、「だるまさんが」がいいかと思います。
成長に合わせて
「だるまさんの」
「だるまさんと」
の順で読んで見て下さい。
下のリンクは「だるまさんが」です。
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顔の正面で発音
顔の正面で発音することはとても大切です。
子ども達は口の形を学んで発音が上手になりますし、
口から音が出ていることにも気づかせることができます。
聴覚に障がいのあるお子さんでも
口を開いて真似をしようとします。
(仮に聞こえなくても、大人が口を動かしてコミュニケーションをとっていることをつたえられます。)
集団生活に入れる
私が集団生活の先生をしているせいもあると思いますが、
集団生活に入れることはとても大切です。
息子も保育園に入れることで
言葉だけでなくいろんな面で成長できました。
やはり、家にいるだけだと刺激が少ないのと
「言葉」が行き交う量も違います。
たくさんの言葉に触れることが言葉の成長にはとても大切だと思います。
保育園だけでなく「子育てサロン」や「公園」などで、
他のお友達と接することをおすすめします。
他には「児童発達支援事業」という、
未就学の発達に遅れがある子が通う施設もたくさんできています。
市町村の相談窓口に行くと通い方を教えてくれるかと思います。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は言葉の発達が気になる親御さんに向けての記事でした。
まずは、言葉の発達段階を知り、現在地を確認します。
- 喃語(0歳~1歳)
- 一語文(1歳~1歳半)
- 二語文(1歳半~2歳)
- 三語文(2歳~2歳半)
- 模倣(2歳半~3歳)
- 複文(3歳~4歳)
- コミュニケーション(4歳~5歳)
- 物語(5歳~6歳)
次に言葉の発達を促す方法をご紹介しました。
- 感情を添える
- 絵本の読み聞かせ
- 顔の正面で発音
- 集団生活に入れる
この記事が何かの役に立てば幸いです。
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