こんにちは。JUNです。
今日は前回ご紹介したスモールステップについて、
具体的にどう行うのかを紹介します。
私が実際に支援で行った方法です。
では早速見ていきましょう。
スモールステップのおさらい
まずは、スモールステップのおさらいです。
スモールステップのやり方は次の3つです。
- 目標の設定
- 現時点でできることの確認
- 目標達成までに必要なことを確認
詳しくは、こちらの記事で紹介していますのでご確認ください。
https://kotomoblog.com/what_is_smallstep/
具体例
ここでは、年中さんと年長さんに対して指導した
「なわとび」を例にみていきます。
この方法を使うことで、昨年度の子ども達よりも
「なわとび」が上手になりました。
「なわとび」はあくまで一例なので、ご自分の目標だったらどうするかを
考えながら読み進めてみてください。
目標の設定
「なわとびができるようになる」という目標を
立てたかったのですが、
これでは、具体的でなく、なにをもって達成なのかわからないので、
「なわとびの前跳びで10回飛べるようになる」
と目標を設定しました。
このようにすると誰がどう見ても
達成か未達成かがわかる目標となりました。
現時点でできることの確認
今回指導した子ども達は、何人かいましたが
おおよそ次の通りでした。
【現時点でできること】
- 両足でジャンプができる。
- 後ろから前に縄を回すことができる。
- 止まった縄をジャンプで飛び越えることができる。
【現時点でできないこと】
- 回っている縄をタイミングよく飛ぶことができない。
- 縄を止めることなく、連続で回すことができない。
なわとびは、「飛ぶこと」と「縄を回すこと」を
同時やる必要があって、難易度は少し高めでした。
また、手首を使って縄を一定の速度で回すことも
だいたいの子ども達が苦手でした。
目標達成までに必要なことを確認
ここでは達成までに必要なこと(小さな目標)を決めていきます。
すぐに思いつく小さな目標は次の通りでした。
- 1回飛べるようになる。
- 2回、連続で飛べるようになる。
- 3回、連続で飛べるようになる。
- 5回、連続で飛べるようになる。
- 7回、連続で飛べるようになる。
- 10回、連続で飛べるようになる。
最後の目標が最終的なゴールです。
ここでもう少し細く目標を決めていきます。
私の指導していた子ども達は、1回はなんとか飛べる子達でした。
ただ、2回連続して飛ぶことができないという状態でした。
ということで、1番目と2番目の目標を
より細かい小さな目標にしていきます。
- 「1回飛べるようになる。」をより細かく
- 縄を後ろから前に、腕を使った回すことができる。
- 足元で止まった縄をジャンプで飛び越えることができる。
- 足元で縄を止めずにタイミングよくジャンプで飛べる。
- 「2回、連続で飛べるようになる。」をより細かく
- 1回飛んだ後に縄を止めずに、足の前まで縄を回すことができる。
- 足元に来た縄を止めずにタイミングよく飛ぶことができる。
ここまでで、2回縄を止めずに前跳びができたことになります。
後は同じ動作の繰り返しなので目標を細かくする必要はないと思います。
最終的な小さな目標は次のようになりました。
- 縄を後ろから前に、腕を使った回すことができる。
- 足元で止まった縄をジャンプで飛び越えることができる。
- 足元で縄を止めずにタイミングよくジャンプで飛べる。
(ここまでで1回飛び達成) - 1回飛んだ後に縄を止めずに、足の前まで縄を回すことができる。
- 足元に来た縄を止めずにタイミングよく飛ぶことができる。
(ここまでで2回飛び達成) - 3回、連続で飛べるようになる
- 5回、連続で飛べるようになる
- 7回、連続で飛べるようになる
- 10回、連続で飛べるようになる
これで完成です。
後は実行あるのみです。
最後に
いかがだったでしょうか?
実際にやってみるとわかりますが、
今回の1番目の目標と2番目の目標をさらに細かくしたように
最初十分に小さい目標だと思っていても、
実際やってみたら「目標思ったより遠かった」みたいなことがよくあります。
その時はすかさず、目標をもっと細かくしてみてください。
また、
「この小さな目標は最終的な目標に到達するために必要ない」
と思える小さな目標も出てくるかもしれません。
その時は、削っていきましょう。
何ごとも当初の計画通りには進まないものです。
その都度修正しましょう。
コメント