アドラー心理学を子育てに活かす。「目的論」編

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こんにちは。JUNです。

突然ですが、子ども叱っている時に
こういったことはありませんか??

  • 全然、話を聞いてくれない。
  • 人や別のもののせいにして責任転換する。

  • これらは自分を守ろうとして行っている行動です。

    自分を守ろうとすることは人としての本能ですが、
    これでは叱っている意味がありません。

    叱るときの言葉がけを少し変えるだけで
    子どもがあやまちを認められるようになります。

    今回は「アドラー心理学」の「目的論」について
    ご紹介し、叱るときの言葉がけについて提案します。

    この記事は、次のような方におすすめです。

  • 叱っている時に子どもが集中していない
  • 叱っている時に言い訳ばかりをしている
  • 叱ると泣いてしまい話を聞かない
  • 「目的論」について知りたい
  • 目次

    目的論と原因論

    何か困ったことが起こったときに、
    「なぜ、このようなことが起こったのだろう?」
    と考える癖はありません?

    おそらくほとんどの人が当てはまると思います。

    お子さんがお友達を叩いてしまったら、
    「なんで叩いてしまったのだろう?」

    お子さんが学校をサボってしまったときには
    「なんで学校に行かなかったのだろう?」

    と考えてしまうものです。
    これらはすべて「原因論」と呼ばれる考え方です。

    つまり物事の事象に対して、
    「なぜ?」と問いかけて、原因を探る方法です。

    もちろんこの方法がうまくいく場合もあります。

    ただもう一つの考え方も知っていただきたいのです。
    それが「目的論」です。

    先程の例で言えば、
    お友達を叩いてしまった場合は、
    「お友達を叩いてしまった目的は?
     何か得することでもあったのかな?」
    と考え、

    お子さんが学校をサボってしまったときには
    「学校に行かなかったことで、得られるものは?
     学校に嫌なことがある?それとも私の気を引きたい?」
    などと考えます。

    このように「目的論」では
    人の行動には目的があると考えます。

    行動に対して、目的を考えると
    今までとは見えてくるものが変わってくると思います。

    子どもを叱る時に「目的論」が有効な理由

    本題に入る前に
    前回の記事でも紹介しましたが、
    子どもは叱ってください。怒らないでくださいね。

    感情をぶつけるのではなく、
    冷静に過ちを指摘してください。

    目的論で叱ると次のような効果があります。

    目的論で叱る効果
  • 子どもが何か別のものや人のせいにしなくなる
  • 子どもが落ち込まずに冷静に考えられるようになる

  • 原因論で、「なぜ?」、「どうして?」と
    質問をしていくと
    どうしても子どもは攻められているように感じてしまいます。

    (これは大人でも同じです。)

    これを「何がしたかったの?」と
    目的を聞くように質問すると
    攻められているように感じなくなります。

    すると「あなたが悪い」と言われていると思わなくなるので、
    「何がしたかったんだっけ?」と子どもも考えられるようになります。

    目的を素直に話してくれた後に
    別の方法があることを教えてあげるといいです。

    ここで原因論で「なぜ?」とせめたててしまうと
    自分を守りたいという本能が働き、
    嘘をついてしまったり、人のせいにしてしまったりしてしまうことが
    多くなってしまいます。

    実際、私が子どもの喧嘩の仲裁に入る時に
    「何がしたかったの?」と聞くと
    「〇〇くんと遊びたかった」

    「〇〇を使いたかった」
    などの子どもの本心だろうなと思える回答を得られます。

    ここまで話が聞ければ、
    「じゃあ、こういう方法もあるんじゃない」

    「〇〇くんも使いたいみたいよ。どうしよっか?」
    と話し、方法を教えたり、促したりすることができます。

    最後に

    いかがだったでしょうか?

    今回はアドラー心理学の「目的論」についてご紹介しました。

    他人または自分の行動に対して
    「なぜ?」と原因を考える原因論も必要なときはあると
    思いますが、

    「この行動をとった目的は何?」と考えると
    見えてくるものが変わったり、
    気持ちが後ろ向きにならなかったりします。

    特に私のようにネガティブに物事を考える人は
    自分自身にも「目的論」で考えてみることをおすすめします。

    まずは子どもが何かいけないことをしてしまった時に
    「目的論」で問いかけてみてください。
    今までとは違う反応がかえってくると思います。

    今回の記事は以上になります。
    この記事が何かの役に立てば幸いです。

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    この記事を書いた人

    ブラジル人と結婚した2児(0歳、4歳)の父親(日本人)です。
    以前は、健常児と障がい児のインクルーシブ教育を行っている施設で働いていました。
    2023年に独立し、障がい児の支援を行っています。
    子ども達は世界に羽ばたけるようになってもらいたいと思いつつ、自分も置いていかれないように語学を勉強中です。

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