アドラー心理学を子育てに活かす。「子どもは叱らなし、褒めない」編

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こんにちは。JUNです。
前回はアドラー心理学の「課題の分離」について
勉強しない子を例に紹介しました。

https://kotomoblog.com/adler_separation_of_issues/

今回も「アドラー心理学を子育てに活かす。」シリーズです。

今回は子どもと良好な関係を築くためにも
子どもは叱らないし、褒めない
という話を紹介します。

今回の記事はこういった方におすすめです。

  • 子どもとの接し方がわからない
  • 子どもと良好な関係が築けない
  • 褒めたのに子どもが何故か不機嫌だ
目次

子どもは叱らないし、褒めない

上下関係を作らない、対等な横の関係

アドラー心理学では、
すべての人間関係は上下関係ではなく、
横の関係であるべきと考えます。

これは親と子の関係でも縦の上下関係ではなく、
横の関係すなわち対等な関係と考えるべきとしています。

たしかに上下関係の上の立場の人は気持ちかもしれませんが、
下の立場の人はいい気持ちはしません。

子どもも上下関係の下の立場にいるのであれば
きっといい気持ちはしないはずです。

お互いのことを対等に尊重し合える関係であれば、
きっとそれは良好な人間関係になります。

「叱る」、「褒める」をなぜしない?

「叱る」や「褒める」という行為は、
上下関係の上の人が、下の人に対して行う行為です。

横の関係を築いている人間に対しては(例えば友人に対して)、
「叱る」や「褒める」という行為はしないのではないでしょうか?

子どもと対等な関係が築けていれば、
おのずと「叱る」や「褒める」行為がなくなります。

もちろん子どもは大人と違い知らないことが多く、
誤った行動をとってしまうこともあります。
その時は、「叱る」のではなく言葉で説明すればいいのです。

「褒める」のもだめなの??

なぜ、「褒める」という行為まで良くないかといえば
褒めなければ何もしない子になってしまうことも
理由の1つです。

たとえばお子さんが皿洗いをしてくれたとします。
その時に「〇〇ちゃん、えらいねぇ」と言ってもらえれば
その日はお子さんも喜ぶと思います。

そして次の日も皿洗いをしてくれたので
「えらいねぇ」と褒めます。
その日も喜ぶと思います。

この子が毎日皿洗いをしてくれたとして、
それが1年、2年と続いたら
同じテンションで「えらいねぇ」と言えますか?
中々言えないと思います。

次第に「えらいねぇ」がなくなったときに
目的だった褒められることがなくなってしまうと
子どもは皿洗いをやめてしまいます。

(おそらく子どものほうが「えらいねぇ」に
満足できなくなってしまいます。)

例えばお子さんではなく、旦那さんが皿洗いをしているときに
「えらいねぇ」と褒めれば
おそらく旦那さんはイラッとすることと思います。

子どももある程度皿洗いができる能力がある年齢になれば
褒められても嬉しくなくなって
むしろ下に見られたことにイラ立ちを感じてしまいます。

皿洗いをやってくれたときには、
「ありがとう」と声をかけると
子どもでも旦那さんでも
ママに貢献できたことに喜びを感じてくれます。

実際、子育てではどう取り入れる?

ここからは、私の意見です。

実際に子育てでこの「叱らないし、褒めない」を取り入れる
ことは難しいと思います。

特に「叱る」という行為は、子育てでは必要となります。
例えばお友達を叩いてしまったら、私は「叱り」ます。

怒りませんが、「叱り」ます。

私達、未就学児を支援している人間は、
「叱る」と「怒る」を同じ意味では使いません。

おそらくアドラー心理学の専門家達は、
同じ意味で使っているように思います。

私達の考える「叱る」と「怒る」の違いは次のとおりです。

「叱る」と「怒る」の違い
  • 叱る:相手の非に対して指摘、注意すること
  • 怒る:腹を立てて、相手を注意すること

 

つまりあやまったことをして
それに対して言葉で説明する行為は、
私達にとっては「叱る」という行為です。
決して「怒る」行為ではありません。

ここで皆さんの人生を思い返してもらいたいのですが、
自分と立場が対等の人、もしくは目上の人に対して
「指摘、注意」したことはあるのではないでしょうか?

私はあります。

たしかに、大声でだったり腹を立ててだったりはありませんが、
言葉で過ちを指摘することはあります。

このように子どもに対しても
「怒る」のではなく、「叱る」はするべきだと考えます。
ただ、子どもを叱るときは、
自分と対等な立場の方(パートナーや友人)に指摘するように
叱ることで、対等な関係が築けると思います。

「褒める」に関しても同様で、
自分と対等な立場の方、もしくは目上の方に対しての
褒め方であれば、子どもは下に見られたと思わずにすむと思います。

ちょうど昨日、私にはDIYの先生がいるのですが、
その方と会い、木工で作ったものを見せてもらいましたが、
「きれいですね。これどうやったんですか?」
「すごいですね。」
などを思い返せば連発しています。

実は失礼だったのかな??笑

私としては評価したというよりは、
素直な感想なのですが。。。

ということで、素直にすごいと思ったことは、
「すごい」と子ども達にも言うようにしています。

ただし、自分と対等な立場の人に言うならどう言うかな?
と考えて言うようにしています。

そうすると、「ありがとう」という言葉のほうが
自然とよく使う様になりました。

最後に

いかがだったでしょうか?

今回は、「アドラー心理学」の
「子どもは叱らないし、褒めない」という話を紹介しました。

要約すると
「子どもとも上下関係ではなく、
対等な横の関係を築くことで良好な関係が築ける」

というお話でした。

個人的には、
「叱らない、褒めない」を考えすぎず、
自分の友人にだったらどう伝えるかな?
などと考えて話すようにするといいのかなと思います。

今回の記事は以上になります。
この記事が何かの役に立てば幸いです。

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この記事を書いた人

ブラジル人と結婚した2児(0歳、4歳)の父親(日本人)です。
以前は、健常児と障がい児のインクルーシブ教育を行っている施設で働いていました。
2023年に独立し、障がい児の支援を行っています。
子ども達は世界に羽ばたけるようになってもらいたいと思いつつ、自分も置いていかれないように語学を勉強中です。

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